2010年の10曲

紅白は前向きで薄っぺらい曲ばかりで、日本の将来が心配になります。家族が紅白を見ていて、つまらないので、おれ的2010年の10曲を考えてみました。順不同、2010年リリースじゃない曲やダサイ曲もありますが、個人的に2010年を象徴する曲、ということで。

1. She & Him - In The Sun


2. 東京事変/能動的三分間


3. Half-Life / J-POP


4. Atoms for Peace - Harrowdown Hill


5. 七尾旅人×やけのはら - Rollin' Rollin'



6. Regina Spektor - Us


7. Temper Trap - Sweet Disposition


8. 神聖かまってちゃん - ロックンロールは鳴り止まないっ


9. Belle and Sebastian - Little lou ugly jack prophet john


10. Mr.Children - 365日


2011年もよろしくおねがいします。

you can't buy happiness


「幸せは金じゃ買えない。少しの間は幸せになれるかもしれないけど。昔は何でもないことが幸せだった。中古屋とかに行って小さな掘り出し物を見つける、みたいなことを思い出す。そのほうが俺にとってはもっと意味のあることだった。」-Kurt Cobain

Choice

Half-Life / J-POP

Capitalism

遅ればせながら、マイケル・ムーアのCapitalismを見た。

僕は資本主義のある側面、すなわち、「政府にコントロールされることなく、みんなが自分の意志で、多様な人々の幸福のために働く」というのは最高だと思う。これがあるからこそ、僕ら普通の市民が、みんなが一生懸命作った、こんなにも多様で素晴らしい文化や食べ物や商品やサービスを楽しむことができる。

しかし、しかし資本主義が、フランクリン・ルーズベルトの言う「Second Bill of Rights」つまり、

・暮らしていくのに十分な賃金の仕事
・不公平な競争と独占からの自由
・住宅
・医療
・教育
・社会保障

をダメにする方向に向かうとき、僕らはそれを全力で防ぐべきなのだ。



そして今の日本で叫ばれている「改革」や「効率化」は、普通の人たちの、この6つの権利の質を高める場合に限ってなされるべきだし、逆にこの6つの権利を阻害する何かについては改革すべきだ。

改革が自己目的化した「改革」や、自分さえ良ければいいという現状維持のための「改革反対」にだまされず、俺らの世代はクールな頭とあたたかい心で、次の世代の世界を作っていかんと、と改めて思った映画でした。


ペトロールズを初めて見に行った。やっぱかっこいー。そしてMCおもしろい。「雨」は名曲やと思う。



品切れになっている最初のアルバム「MUSIC FOUND BY HDR-HC3」を何とか聴けないかなー、と思ったら、イリーガルにアップしている人がいました。ダメですよ!こんな人がいてイリーガルにダウンロードされてはかわいそうなので、彼らの音楽活動のため、次のワンマンライブのチケットを予約しました。

その他のアルバム、EVE2009とAmberはタワレコ限定販売です。

England 1-1 USA

始まりましたワールドカップ。僕の偏った視点でレビューを書いていきたいと思います。

今大会初めて90分観戦した試合はイングランド対アメリカ。楽しかったです。

まず最初に思ったのは、中継が民放じゃなくてNHKでよかったな、ということです。解説が三浦俊也さんというかなり渋いセレクションやけど、やっぱ現役監督ならではというか、民放のサッカー中継と違ってちゃんと解説してて、楽しく見れました。左サイドの駆け引きの解説とか、サッカーでは大きなミスでの失点が1割、とか、大きなミスでの失点は攻める気になれない、みんなが助けてくれる、とか、失点直後のメンタリティの難しさ、カペッロの意図とか、ナイス解説でした。
その前にアルゼンチン対ナイジェリアも見ようと思ったけど、僕は本当にあのフジテレビの青島さんというアナウンサーがちょう苦手で、いちいちイライラするし、副音声もなかったので見るのを断念した。ああ本当にいやだ。頼むから大事な試合はあのひとやめてほしい。今大会はスカパーに入ってないんだ。

まず見どころは、ゴールキーパー、グリーンのミス。同じキーパーとして、ああいうミスは本当にかわいそうで心が痛い。全世界注目のワールドカップで、あのミス。一生夢でうなされるだろう。僕はワールドカップに出てもいないのに、日本代表のGKに選ばれてワールドカップで大ちょんぼをやるという夢にうなされることがある。

こういうミスをやってしまった場合、その後に引きづらないことがとても大事で、その点ではグリーンはよくやったと思う。でも次の試合はジェイムスかハートになるかもね。

試合後、グリーンは「その後の50分で、僕は自信を持って戦えたと思う。問題なかったと思うよ。これがGKという職業だ。こういった状況はこれまでにもあった。そういったときに君たち(メディア)と向き合って、顔を上げることが大事だね。これも人生だよ」 と言っていた。がんばれグリーン!

でも本当にイングランド代表はいつも大事なところでキーパーのミスが出るよなあ、と思った。

2002年のブラジル戦のシーマン


この前のEuro予選でのカーソン


もう一つの見所としては、リバプール関係者について。何気にこの試合で一番多かったのはリバプール所属の選手でした。ジェラードはナイス先制点、ジョンソンも右サイドからよく突破してました。そしてセンターバックに入ったキャラガー、不安的中でスピード系の選手に完全に抜かれてもうたけど入んなくてよかった。。。カペッロ許してくれるかなあ。また出れるかなあ。出てほしいなあ。そして元リバプールのクラウチ、彼が入ってからあんまりいいクロスが入らなかったけど、やっぱデカイ!次回から頑張ってほしいです。そしてこちらも一応元リバプールのヘスキー、ベテランらしいいぶし銀のポストプレーが本当にいい味出してました。これはクラウチにはできんよなあ、と思いました。

iPhone 4

やっぱAppleすごい。このみなぎるやる気。どういう組織になっているのか気になる。

ちょう最高なサンフランシスコのビデオ。恋しいです。

ご無沙汰です!

毎日日本を楽しんでるけど、家にネットがまだ繋がってないのと忙しいのでなかなかブログ更新できません。そのかわりゆるふわ愛されtwitterをやっていこうかとを思うので見てください。

http://twitter.com/sohei_t

とりあえず吉祥寺に引っ越しました。Bob DylanとKings of Convenienceと東京事変とサニーデイサービスのライブ最高でした!

今日の一曲:

大学とは

今回の内田樹さんのブログの投稿、秀逸です。最近の大学行政から感じるなんかおかしくない?っていう感じを見事に文章にしています。

日本たのしい

日本に帰ってきて1週間たちました。

仕事では相当地味で大変な部署に配属になりましたが、日本はちょう楽しいっすね!日本に旅行に来た外人ってこんな気分なんやろうなあ、という感じで全てが新鮮で、日本を楽しみつつ相当ラーメンを食っております!

今日はおれのじいちゃんもよく通っていた、大井町の「永楽」というラーメン屋に行きました。じいちゃん、俺も通いよるよー。ここのラーメンは醤油に焦がしネギが利いていて最高です。昔ながらのラーメン屋で、頑固そうな大将と若手が一生懸命働いています。

あと職場とかで久しぶりの人に会うのが懐かしくて、会っただけでなんかうれしくなるのが不思議でした。職場の人なのに家族みたいな感じがして、いい人に恵まれとるんやなあ、と思いました。用務員のおっちゃんに挨拶に行ったら、孫みたいに歓迎してくれるし。こういう日本的なワークスタイルもなかなか素敵やと思います。

吉祥寺「武蔵」

本郷三丁目「イタリアン味噌煮込みうどん」

本郷三丁目「ラーメン大」

弟と愛猫フラニー

大井町「永楽」

今日の一曲:

ザ・昭和の会社。

あと1日

一年間の振り返り、みたいなんを書きたいけど、帰国準備、インターン、調査などで振り返る暇もなく忙しいっす!今日一年ぶりにスーツを着ました。
帰国後はなぜか人事系の部署で働くことになりました。

今日の一曲:

来週月曜日ライブだ!

最強の写真

今日はここ最近で一番テンション上がった、最強の写真を載せます!
素晴らしいので覚悟して見てください。

あと一週間で帰国ですが、帰国してからも「ゆるふわ愛されブログ」を目指してゆるふわな感じでこのブログを更新していこうかと思っとります。


今日の一曲:

ラファの理想


最近サッカー関係のことは書いてないけど、この希望の少ない苦しいシーズンでも、アメリカにいても、(観戦前に結果を知ってしまった場合除いて)リバプールの試合は全試合フルで見てます。なんかこう、調子がいいときしか見ないファンとかってなんか嫌じゃないですか。苦しい時にこそ側にいるのが友達というものでしょう。それになんかもう、歯磨きみたいな感じで見ないと気持ちが悪い。

で、今日の試合、今頃になってやっとラファがシーズン前に描いていた理想が実現したんじゃないかと思う!

初めてベストメンバーがそろった状態でアクイラーニが先発して、鋭いパスとか華麗なボールさばきとか前線への飛び出しとか、獲得時にみんなが期待してた働きを見せて、最近やっと一皮むけた感があるバベルがサイドや中に突破して、右サイドからジョンソンが崩す、という昨シーズンなかったものが初めて全部そろい踏みで見れた試合でした。アロンソを放出せざるを得なくなって、ラファはこういう風なサッカーを目指したんだろうな。

試合中、こんな華麗なコンビネーション見るの久々だなあ、と思って、シーズン開始前にBBCで誰かがリバプールが優勝するって予言してたのを思い出して、あの人はリバプールが今シーズンはこういう試合をしまくるはずだって予想したんだろうなあ、俺もそうだったよ、とちょっと感慨ぶかい気持ちになりました。願わくばこのままアクイラーニとバベルがブレイクし続けてほしいです。

サッカーにはいろいろな楽しみ方があるし、サッカー以外にも楽しいことは世の中にたくさんあるけど、心配と落胆と歓喜をくりかえしながら、こうやって何の因果か異国の一つのチームを応援し続けるというのも、他のどんなアートやエンターテイメントにも負けず劣らず楽しいよ、と僕はいいたい。 いつか子どもができたらそんな風に教えたいです。そして、この楽しさを味わうのに社会的地位とか貧富の差とか頭の良さとかそういうものは全然関係ないのです。サッカー万歳。

追記:あとレイナが左サイドのバベルに通したパントキックが素晴らしかった。今まで見たキーパーのキックの中で一番かも。

Liverpool 4-1 Portsmouth


Aquilani v Pompey


今日の一曲:

San Francisco & Berkeley




今日の一曲:




ドラッグの種類と世界の状況については、大学時代にSnoozerの「ドラッグと反アメリカ」号を読んでたから、おれはアメリカにきてからもあまり驚かんかったけど、こっちにきた日本人はびっくりすることが多い。アジア人はパーティをやってもだいたい酒を飲んで酔っぱらっていい気分になったり数々の愚行したりするだけだけど、ヨーロッパ人がたくさんいるパーティに行くとほぼマリファナがある。

日本ではマリファナですらかなりのタブーで、NHKに入った時の最初の研修で大麻の平和利用についての番組を作ろうとして企画書を出したら、「真面目にやれ」って結構怒られたけど、こっちでは普通に学校の先生とかでもマリファナの話をしてます。

今日、授業で「マリファナの非犯罪化(decriminalization)」についてディヘートをした。下調べでオランダ外務省のホームページを見たりして、マリファナを巡る議論にちょっと詳しくなりました。
「非犯罪化」というのはオランダ等の取っている方針で、よく言われる「オランダはマリファナが合法」というのは間違い。「マリファナの使用」については、「違法」だけど起訴はしない、ということにして、少量だけコーヒーショップで販売するのを認める。その理由は、①違法なディーラーから買うともっとハードなドラッグ(ヘロインやコカイン)を勧められるから、登録された店でマリファナだけを売るようにする。②ハードなドラッグの広まりがヤバすぎるから、とりあえずまずはそっちの取り締まりと普及の予防に力を入れるため(いわば非常措置)

オランダ外務省の資料によると、マリファナをやったことがあるアメリカ人は36%、過去一ヶ月の間にやった(=日常的にやっている)人の割合は17%、コカインをやったことがある人は13.8%。この数値、すべてオランダよりアメリカの方が高い。コカインをやったことがあるオランダ人は3.4%なので、アメリカがどれだけやばいかがわかる。非常事態の政策を取っている国の4倍。

今日うちのホスト娘の高校生の女の子と話してたら、たぶんアメリカの高校生の90%はドラッグをやったことがあるんじゃないかって言ってた。でもこれはアルコールも含む。(欧米ではアルコールもドラッグに入る。)アルコール以外のドラッグだとだいたい70%はやったことがあるんじゃないか、とのこと。ここまでとは。この70%っていうのはたぶん日本でアルコールを飲んだことがある高校生と同じぐらい?だろうから、それぐらいドラッグが広まっているのである。そしてマリファナ以外のハードなドラッグをあったことがある高校生も40%くらいなんじゃないかと言ってた。

アメリカの高校では警察による抜き打ちのドラッグ検査があるらしい。校長先生とかにも内緒で、突然警察が警察犬を連れてきて、教室を回って調べるらしい。でみんな携帯電話の電池の裏にかくしたり、警察が来たっていう情報が回ってきたらソッコーでトイレに流しに行ったりするらしい。あとおとり捜査で、警察官が高校生になりすましてしばらく高校生活をやって、「ドラッグ売ってる人紹介してよ」とかいって見つけて懲らしめる。あと90年代みたいにエクスタシーをやってレイヴに行ったり、タバコをすったりするのは今の高校生の間では「クール」ではないらしい。そしてドラッグをやって罪を感じたら教会に行って許してもらうらしい。

この話を聞いて思ったのは、アメリカって何なんだろう、ってこと。この状況はどう考えても異常ですよね。世界一お金持ちの国のはずなのに、ここまでドラッグに頼らないと楽しくなれない。結局アメリカ型の社会は幸せにつながらないのか?アメリカ型の社会の仕組みを称賛する人は、こういう負の側面も考えた方がいい。日本はやっぱ世界のいいとこだけアイデアをかりて独自のものにしていく、というお得意の能力を活かして、日本ならではの国づくりをしていくべきだと思います。よく国際化のために内向きな日本人を批判する人がいるけど、内側で独自の文化を熟成/深化させていくことの方が、国際社会でいい感じの国になるには大事だと思う。食とか文化とか環境とか、日本が世界から評価されてるのってそういうところだから。別に日本人がみんな英語がうまくて海外のことをよく知ってるようになったって外国の人からみたら何にも面白くない。

今日の一曲:

ドラッグと言えばこの曲だけど、同じTomorrow Never Knowsでも「桜井さんかっこいー」とか言って、携帯電話の裏にはクスリじゃなくてプリクラ、そんな日本もなかなかいいんじゃないでしょうか。
最近は新譜のアナログレコードを買うとそのアルバムのMP3がダウンロードできますよね。素晴らしいビジネスモデルだと思う。とすると、これからCDはだんだんなくなっていって、レコードが復活するんじゃないか?

だって最近CD買ってもiPodに入れたらそれ以来触らないことが多くないすか?CD買っても、家で聴く時もスピーカーにつないだiPodかPCからきいてる人が多いと思う。実際僕も家ではレコードかiPodだからCDプレーヤーが必要ないです。でも好きな作品はお金出してフィジカルなものを所有してたいからCDを買う。でも好きな作品だったら、CDかレコードかって言ったらやっぱあのおっきいジャケットのレコードを買ってアートワークを愛でたいですよね。そしてあの特有のぬくもりのある音。

家で聞くときはレコードで聞いて、iPodで聞くときはMP3。店で売ってるのはCDじゃなくてレコードになる。そうならんかなあ。ただ唯一の欠点は引っ越しの時重いこと。。。

今日の一曲:

New York City 2回目

 


大学時代、ロック音楽、ポピュラー音楽と社会変動の関係を研究テーマにしようと思って、本をいろいろ読んでいました。卒論もそんな感じで書いたのですが、時間が足りずとても人様に見せれるような出来にはならんかった・・・。ある人にどんな本を読んだか聞かれたので、ここに参考にした基本的な本を思い出せるだけ載せておこうと思います。









これは結局入手できんかったけど・・・




↑これは卒業後に読んだ本だけど、昔mixiに感想文を書いたので貼っておきます。

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学生時代に出て読んでいれば、もっと頭の中が整理されていろんなヒントになっただろうな、という本だった。

大学の学部生向けに、ポピュラー音楽と資本主義の関係についての歴史の概観がわかりやすく書かれている。(ということだが、ほんとは、毛利さんが 好きなアーティストがどれだけ歴史的に見てもかっこいいかっていうのを、何も知らん最近の若いやつらに教えてやりたかったんだと思う。)

著者の毛利さんは、ポップなだけの軽薄な音楽や、西洋至上主義的な音楽、エリート主義的な音楽、アンダーグラウンドなだけな音楽をすべて批判し、ポップミュージックが「ポップ」であることの意味を最大限活用しつつ、作品のクオリティも高い実験的な音楽を評価する。

そんな意味で、彼が評価するアーティストは、クラフトワーク、ピストルズ、ヴェルヴェッツ、KLF、YMO、ポップ・グループ、サム・クック、くるり、デンジャー・マウスなどです。

最終章では、「福岡は日本のマンチェスターになる可能性があるというのは期待のし過ぎでしょうか」(!!)と、僕が酔っぱらって調子に乗ってる時 にたまに言ってしまってちょっと恥ずかしくなるようなことを書いてしまっていて、少し楽観的すぎるような気がしましたが、それはやはり日本でポップ音楽をリアルに楽しむシーンができることはそれだけ難しいということでもあり、ただ悲観して「日本はダメだ」とか言ってるだけなやつはイカン、ということだと思います。

あとちょっと全体的に優等生的な文章になってしまってますが、それはアカデミズムに流通させるためなので仕方がないのでしょうか。また、「マルクス主義」「イデオロギー」という言葉にはかなり初歩的な説明がしてあるのに、「スペクタクル」にはまったく説明がない、等のばらつきがありますが、それは自分で調べろや、ってことでしょう。

ぜひ福岡は日本のマンチェスターになってほしい。
音楽だけじゃなくてサッカーも強くなってね。

以下は読後メモです。興味ある人は本を読んでみてください。
僕は図書館でかりました。

パリ5月革命のスローガン
「消費すればするだけ生は貧しくなる」
「死んだ時間なしに生きること、制限なしに楽しむこと」
「退屈は反革命だ」「けっして労働するな」

KLFの前身はJAMsというユニット
ビートルズやMC5、サマンサ・フォックスの曲をサンプリングして「オールニードイズラヴ」を海賊版で出した後にアルバム「1987」を発表

「1987」でABBAの曲を無断でサンプリングしていたので著作権保護団体に販売中止を言い渡される→ABBAに交渉しに車でストックホルムの事務所まで行こうとするが道に迷う→しかたなく売春婦たちに「1987」をプレゼントし、ABBAのCDを爆破して、夜中の三時に街中で爆音で自分たちの曲をかけて帰ってくるとうパフォーマンスをした。笑

YMOは「B-2ユニット」
Don Letts「Dread Meets Punk Rockers」

ブラックミュージックの前衛性や反資本主義的な性格を強調しすぎると、そのポピュラー音楽としての最良のエッセンスを失う。
ブラックミュージックの中にある享楽性こそが、ブラックミュージックの政治性を保証している。

DJにおけるスクラッチ・ミックス・ピッチベンド・エフェクトは資本主義の前提である生産と消費の関係へのゆさぶり、変容。消費の瞬間に生産を見る。

「黒人」という存在のメディアの中でのスペクタクル化⇔一方で多くの黒人が声を奪われ、貧困に追いやられているという二極化

くるり 時代のあらゆる実験的な要素が散りばめられているのに、きちんとポップスとして商品化されていて、他のアイドルの曲や英米の曲のどちらに混ざっていても違和感がない くるりが普通に数万枚売れているのは昔からの音楽好きからすれば驚くべきこと

セカンドサマーオブラブ
においてレイヴカルチャーになだれこんだのは、小洒落た、いけすかないクラブ文化になじめなかった若者。ドレスアップする代わりにドレスダウン し、高いチケットでクラブに行く代わりに自分たちの手で安いorタダの会場を探し、自分たちで宣伝をして、自分たちの好きな音楽を好きなだけ一晩中鳴らして楽しんだ。

イギリスではどこへ行ってもターンテーブルが2台ある。大学の歓迎会、ホームパーティ、幼稚園のクリスマス会やこどもの誕生会で、おやじDJやマダムDJが音楽をかけている。「クラブ」はDJカルチャーの一部に過ぎない

デンジャーマウス「グレイ・アルバム」

万引きならぬ「万置き」(byバンクシー)
バーコードはそのままに、パリスヒルトンのCDのジャケットを勝手に作り替えて、パリスヒルトンをおちょくったメッセージと自分が作った海賊版 CDを入れてCD売り場に置いておく。レコード屋の店員は何も気づかず売ってしまう。自分には1円も入らないが。CDのクオリティが高かったので買った人で文句を言ってくる人はいなかった。レコード屋も(お金は入ってきたので?)別に訴えなかった。

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今日の一曲:

好きなものの話

授業の課題で、いくつかのテーマの中から選んでプレゼンする、っていうのがあってテーマの一つに「自分の国の、音楽シーンに影響を与えたアーティストを紹介する」ってのがあったので、椎名林檎について紹介してみた。日本の文化をうまいこと西洋のポップと融合させている、ということで。

まずは日本の音楽シーンの概要(日本の音楽市場の大きさは世界で2位、いわゆる「邦楽」が売り上げの大部分を占めること(去年のアルバムセールストップ50のうち洋楽は9枚) )、しかしその一方で渋谷のレコード屋の充実ぶりとかフジロックとか日本のフェス文化の話をして、その後椎名林檎を紹介した。

彼女は着物着て歌ったりしてるし、日本っぽくて外人に分かりやすいかなーと思って、なるべくいろんなジャンルの曲と字幕がついてるのを選んでYoutubeを時系列で編集して短いビデオクリップを作って見せた。



そしたらやっぱり、みんな"interesting!"って言って真剣に見てくれました。着物にエレキギターの組み合わせとか、パンク、クラシック、ジャズ等等いろんな音楽をやってるとことか、英語とかフランス語で歌ってるところとかが受けてた。

考えてみれば、日本のポップミュージックは西洋の影響を受けながら独特の発展をしていて、いわゆる英語を主とした「洋楽」=グローバルに流行ってる曲に加え、クオリティの高い自国の音楽がこれだけ多様に楽しめる国ってって日本以外になかなかないんじゃないかと思う。自国のポップ音楽が面白くないから英米の音楽をばっかり聴いている、という国の人はけっこう多い。日本人の学生は海外の学生に比べて、他国のアーティストをあんまり知らない人が多いけど、これは日本は邦楽だけでもいろんなアーティストがいて結構楽しめるからだと思う。

アニメの主題歌とかだけじゃなくて、もっとクールな日本のアーティストを外国の人にも知ってもらいたいけど、アニメや漫画と違って同じポップカルチャーでも音楽は翻訳で楽しみにくいから、外国でポピュラーにはなりにくいんだろうなあ、と思いました。

深夜食堂

同じ授業をとっている韓国人の女の子に「深夜食堂」っていうドラマが面白いってすすめられて、見てみたら確かに面白かった。



けっこう気が強くてポジティブな感じの女の子で、そんな子に似合わず渋いセレクションでびっくりしたんだけど、ナイスセレクション。そしてこういう感じのドラマのよさって日本人以外でもわかるんだなあ。
本当にアジアの人はよく日本のドラマを見ていて、あんまりドラマをみない俺より全然詳しい。おれと、韓国人の女の子と台湾人の女の子が授業中に話してて、台湾人の女の子が「それどんな感じのドラマなの?」って聞いたら韓国人の女の子が「このドラマはラブストーリーとかじゃなくて、深夜に放送されてるやつだから・・・」って言ったら「ああ、深夜の感じね・・・」ってふつーに理解してて、すげー!と思った。

そしてこのドラマを見たらめちゃくちゃ日本食が恋しくなります。それもふつーの日本食が。そしてこのすばらしい日本の食文化をたいせつにしていこうという気持ちになった。

今日の一曲:


スカスカの代官山ユニットでやってた彼らがこんなに人気になって、すごい!ボーカルの山口くんのブログを見ているといつもまっすぐで一生懸命で、応援したくなります。

帰国日とお誘い

3月26日の金曜日に帰国することになりました。
帰ったらiPhoneを買おうと思います。友達と一緒に買うと基本料金がしばらくタダになるらしいので、iPhoneを買おうと思ってる人いたら連絡ください!一緒に買いましょう。

あと、3月27日(土)に『哲学への権利——国際哲学コレージュの軌跡』という映画の上映イベントに行こうと思うので一緒に行きたい人いたら連絡くださいー。「収益性や効率性が追求される現在のグローバル資本主義下において、哲学や文学、芸術などの人文学的なものの可能性をいかなる現場として構想し実践すればよいのかが問われる。」という映画だそうです。

3月27日(土) 開場=14:30/上映=15:00-16:35/討論=16:45-18:00 
東京大学駒場キャンパス
18号館ホール(先着順約150席) 
討論「哲学への権利」 フランス語通訳付き
ゲスト:
ボヤン・マンチェフ(国際哲学コレージュ副議長、新ブルガリア大学)
ジゼル・ベルクマン(国際哲学コレージュ・プログラム・ディレクター)
小林康夫(東京大学UTCP)
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/ 

The Knack


今日、朝起きたらホストファザーが「The Knackの人が死んだらしい」と教えてくれた。ということでリビングでは"My Sharona"がかかっている朝。この曲、誰の曲かは知らんくてもみんな聞いたことがあると思う。2005年のフジロックで見ようと思ったけど、間に合わんくて見れんかったなあ。RIP.

THE YES MEN

「THE YES MEN」という映画をNetflixでレンタルしようと思ったら、間違えてたみたいで「YES MAN」が届いた。イエス「メン」とイエス「マン」。でせっかくだから見てみたらZooey Deschanelが出ていてやっぱりちょうかわいかったです。





で、「THE YES MEN」の方は、「貧しい国がますます貧しくなる」とWTO(世界貿易機関)のやり方でのグローバリゼーションに反対してWTOの人間になりすまして世界中のシンポジウムで演説してメディアを利用する「次世代の活動家」の話。結局Netflixのサイトで見れた。やっぱりこれから社会で何かをやっていくには、楽しさとかユーモアとか気軽さがたいせつだと思った。


日本では「未公開映画を見るTV」という番組でやっていたみたいで、この番組のセレクションはアメリカのいろんな姿が見れておもしろいのでおすすめです!

今日の一曲:

かっこE!ビートと電子音とメロディとギターのコードストローク。(=ニューオーダー?)こういうバンドやりたい。

Twitter

Twitterに登録してみました。
つぶやきなんて読んでも時間の無駄じゃね?と思ったけど、意外といろんないいことがあるみたいなんで・・・。

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今日の一曲:

The Cigavettes

ホストファザーが音楽好き(ドアーズとビートルズがすき。でもものすごく音痴)で、日本人のおれが英米の音楽に詳しいことにびっくりしていたので、日本人がいかに音楽好きな国民であるかを教えるために、The Cigavettesによるストーンズの秀逸なカバーをYouTubeで見せてあげたら、気に入ったみたいで今日も自分でYoutubeで聞いてた。そして日本に帰ったら彼らのCDを送ってくれと言われた。シガベッツすごいぞ!



確かに、俺も椎名林檎の曲を台湾とかフランスの人が完コピしてるのをYoutubeで見てびっくりしたけど、そんな感じなんやろな。
他に日本のバンドによる洋楽のかっこいいカヴァーを知ってたら教えてください。カヴァーをフックにしつつ日本のロック入門のCDを作ってあげようと思います。

あと、ホストファザーが唯一知ってる日本のバンドはLOUDNESSらしい。

WikipediaによるとLOUDNESSは

1985年
* 1月21日、5thアルバム『THUNDER IN THE EAST』をリリース。シングル『CRAZY NIGHT』のヒットもあり、アメリカのビルボードアルバムチャート74位(日本においては、オリコンヒットチャート4位)を記録する。日本のロックバンドにおいて、ビルボード100位圏内に入ったのは初めてであった(ソロアーティストでは唯一坂本九が1位という快挙を果たしている)。

とのこと。知らんかったー。

グラン・トリノ

映画「グラン・トリノ」を見た。



素晴らしい傑作。人生のベスト映画の一つになりそう。
歴史/社会/哲学/家族/愛、全てがつまっている。
アメリカ・アジアの歴史を抱えた個人と、その生き様。
労働者階級の誇り。Do it yourself. やるべきことを魂込めてやっていくこと。ガレージの中の工具の数々。おれのじいちゃんを思い出す。
東京に暮らすことになっても、Do it yourself魂を子どもに見せれるような親父または祖父になりたいと思った。

今日の一曲:
アメリカスポーツ界の最大のイベント、アメフトのスーパーボウルのハーフタイムショーでThe Whoがプレイしてました。

メドレー形式で代表曲を熱唱。アメリカの巨大なエンターテイメントの仕掛けの中でプレイするThe Who。ピート・タウンゼントは腕をぐるぐるまわしながら、ふっくらしたビール腹を見せていた。

たとえばサッカーのチャンピオンズリーグの決勝のハーフタイムにショーをやったりしないと思う。こういうのは本当にアメリカらしいなあと思いました。



今日、例のマイフェイバリット先生の提案で、学校でPotluck Party(食べ物を持ち寄ってのパーティ)があった。多国籍のクラスメイトがそれぞれの国の料理を持ってくるというコンセプトである。

アメリカでは寿司が一番有名な日本食だが(人口一人当たりの寿司屋の数は日本以上なのではないか)、わたくしは常々、寿司が日本食を代表するということに関してつよい危機感を持っていた。というのも、寿司はわれわれは日常的には食さないのであって、アメリカで言うハンバーガー、イタリアで言うパスタ等には当たらないのである。

そこで寿司に代わる日本代表として、われわれが日常的に食する物は何か、とかんがえた際に、わたくしの脳裏に真っ先に浮かんだのははやりラーメンであった。わたしはラーメン好きだ。たとえば女好き、と言った場合、女の子であればやたらと誰でも好き、ということになるが、同様に、わたしはラーメンであればだいたいなんでも好きだ(ただしとんこつにはちょっとこだわりがある)。しかし、うまいラーメンを自作してパーティに持参するのは至難の業である。

次に、われわれ庶民が日常的に食しておいしいもの、と考えたのちに浮かんだのは「豚肉の生姜焼き」であった。これはわたくしが個人的に好きだからである。しかしこれもパーティには適さないであろう。さらに、イスラム教徒には豚肉は禁じられている。

しかし、わたしは大切な日本人のソウルフードを忘れていた。・・・カレーライスである。日本人なら、老若男女みんなカレー好きだよね。そして庶民の食卓の王道メニューだよね。そして、純粋な日本生まれではなく、他国のものを持ってきて日本流にアレンジしてよりよいものにする、という点でも日本らしさを象徴している!他国出身なのに大和魂をみせる、まさに日本食界のラモス瑠偉である。

ということで、わたしは風邪でフラフラな体に鞭を打ち、鶏肉でダシを取りつつカレーライスを作成し、まずは夕食にホストファミリーにふるまった。

大好評であった。ホストマザーは、インドカレーは嫌いなのだが、ジャパニーズカレーは最高、とのことで、翌日もランチ用に職場に持参し、同僚に見せびらかしたとのことだ。ホストファザーも笑顔で何倍もおかわりしていた。そして、ベジタリアンのホスト娘のためには肉なしを作成した。彼女もとても気に入り、翌日学校にも持参したとのことであった。

ということで、自信をもって学校のパーティにのぞんだが、はやり好評で、スペイン、カザフスタン、サウジアラビア人なども大変気に入ってくれた。カレーばんざい!カレーは俊輔のフリーキック並みにワールドクラスだ。ジャパニーズカレーはunderrated、日本代表としてもっと有名になっていい。

他国の情報としては、やはりタイのパッタイがうまかったです。あと、甘いチヂミがあるというのを初めて知りました。そしてマイフェイバリットティーチャーはたいへんオーガニックなアボガド入りサラダと手作りパンを作ってきてくれ、やはりわたくしの心を掴んだのであった。カレーを作ってきたわたしに「料理ができる男の人って好きよ♡」と言ってくれたので、「カレー以外はあんまし作れんけどね」というのは心にしまって素直に喜んだ。

今日の一曲:






例のお気に入りの先生にTom Pettyっていうアーティストをすすめられて、CDを貸してくれた。聞いてみたら、"American Girl"って曲がStrokesのLast Niteにそっくりだった。どうやら参考にしたと認めているようです。

American Girl


Last Nite (特に1:50のあたり)


昔渋谷陽一のラジオで、こういう"ミラクル"(あえてパクリとはいわず偶然の一致、ミラクルと表現してた)を指摘しまくる特集みたいなんがあって面白かったなあ。

DiscoveryとRadiohead "Airbag"




これはビデオだけど


先週末、ラスベガスで宇多田ヒカルがライブをやるというので行ってきた。

宇多田ヒカルについては、有名な曲は知ってるけど、CDを買ったり借りたりしたことはないという感じです。チケットが30ドルくらいと安かったのと、ラスベガスにまだ行ってなかったので、友達について行くことに。宇多田ヒカルの曲を聞くと大学時代を思い出す。レンタル屋さんでバイトしてたので、よく貸したりかかったりしてたなあ、という感じで。バイトが終わって夜中に食べた萬笑スタ丼とか。(なんかググってみたら新宿とか渋谷とかいろんなところにできとる!)

会場は東京で言うと渋谷AXとかクアトロくらいの感じ?の小さなところで、客層はアメリカ人と日本人が半分ずつくらい、歌う曲も英語と日本語が半分ずつと言った感じ。やはり日本でヒットした曲の方がフックが効いていていいように思いました。Can you keep a secretがファンキーな仕上がりになっていたのと、Automaticのメロディのたたみかける感じのかっこよさが印象的だった。

カジノの方は、最初地道に頭使いつつやってたら、最初の5ドルが40ドルくらいになった。でもそれに1時間くらいかかったので、「地味にがんばって1時間で40ドルかせいでも、これはギャンブルじゃなくて労働みたいだな」と思って、50ドル使えば400ドルになるんじゃね?と思ってやってたらあっという間に全部負けました。親父がギャンブラーだったので、俺もハマったらやばいと思って、この辺で打ち止めておいた。でも楽しかったです。日常生活で5000円なくしたら凹むけど、まあいいや、と思えるのがべガスマジックだ。そして一生懸命働けばちゃんとお金がもらえる労働というのは素晴らしいなあ、と思った。

ラスベガスの街は、全てがきらびやかで人工的で、まさにアメリカの夢の象徴、という感じでした。この非日常な感じ、芸能人とかがよく行きたがる気持ちがわかりました。ギャンブルで稼いでいるので、ホテルも食事も豪華な割に安い。庶民でも気軽に贅沢な気分を味わえるのはいいな、と思いました。そういう意味でも、アメリカという思想を象徴している街だと思います。

今日の一曲:

ロックな1日

この前新しく買ったジャケットを着てみたら思いのほかパンクっぽかったので、久々にClashでもきくかー、と思ってiPodでききながらキャンパスを歩いた。White Man In Hammersmith Palaisからのシャッフルにしたら2曲目がRock the Casbahで、やっぱかっこええ、と思ってたら教室に着いた。

そして友達がFacebookにLost in the Supermarketのビデオを載せていた。

夜、最近寝坊するんだよね、と話してたらホストファザーがラジオで起きれる目覚まし時計をくれたので、さっきセットするために一瞬だけラジオつけたらちょうどその時かかってたのがなんとRock the Casbah!すげーミラクル!

そして今日の宿題は、Bruce Springsteenについてのエッセイ1枚と、Johnny Cashについて調べてくることだったので、今日はロックな1日でした。

あと大学の映画館で"Where The Wild Things Are"を見た。細かいセリフが聞き取れんかったのでもう一回見たい・・・でも男の子もかいじゅうもキュートで、純粋な気持ちにさせてくれるいい映画でした。



今日の一曲:

理想の女性

俺は特に理想の女性像、みたいなんはなくて、人ってそれぞれいろんな性格や個性、俺の貧困な想像力を超えた素晴らしい部分をみんなが持ち合わせとるよね。

でも最近、この人は俺の理想を具現しとるんじゃないか?という人を人生で初めて、椎名林檎とか麻生久美子とかZooey Deschanelとかじゃなくて現実世界で、見つけたのでここに報告します。

○知性があり、環境問題等にも関心を寄せる
○音楽が好きで、音楽に対してオープンな姿勢である
○料理が好き
○旦那さんを大事にする
○サッカーが好きである(ここアメリカで!)
○知性と無邪気さを兼ね備えた顔
○メガネも似合う

誰かというと、僕のクラスを担当する学校の先生で、授業が「アメリカの社会史を、成長の限界、大量消費社会の行き詰まり、マスメディアという視点から社会学的に扱う」テキストで始まり、次のテーマがアメリカの音楽で、エラ・フィツジェラルドに始まり、レイ・チャールズ、プレスリー、ディラン、モータウン、アレサ・フランクリン、ブルース・スプリングスティーン等々、白黒男女満遍ないセレクションで社会的背景にも詳しい。「社会学と経済学と哲学が組合わさったような本を読むのが好き」と言う一方、料理の本も好きで、ケーキを作ってきてくれたけど甘過ぎなくて俺でも食べられた。しかも日本に住んでたこともあって日本の文化が好き。日本の音楽ショップの素晴らしさ、CDをレンタルできるのにおどろいて、日本にいる間に音楽のコレクションが増えてうれしかったそうだ。テレビはサッカー以外はあんまり見ない(そんな人がアメリカにいるのか!)。でもThe Daily Showは毎日見る。旦那さんとの出会いは旦那さんが自分の好きなミュージシャンのTシャツを着ていたから。

ただ彼女はもう40代で幸せそうな家庭を築いているので、万が一みなさんの周りにこのような方がいらっしゃいましたらご一報願います。というかそんな人はいないと思うので上記のうちどれかいっこでも当てはまればOKです!僕も趣味のバンドTシャツ集めをいかし、バンドTシャツをがんがん着ていく所存です。





今日の一曲:


授業で紹介された曲。

○○資本主義

NHKスペシャル「マネー資本主義」を見た。

金融危機後の資本主義のあり方を探る番組だけど、演出もなかなかオシャレで、経済番組なのに3人のゲストのうちが2人が糸井重里と西原理恵子という一風変わった番組。西原理恵子を持ってくるあたりがナイスセレクションだと思います。そしてウォール街の投資銀行だけじゃなく鹿児島銀行の取り組みとかも紹介される。

個人的には、各個人の幸せを追求する仕組みとしての資本主義はよい仕組みだと思う。でも、個々人が幸せを目指しているのに、結果的に不幸な人を生み出してしまうのも資本主義。そこに誰が悪いというのもない。村上春樹はそういうシステムの作用を「リトルピープル」と象徴したのかもしれない。リーマンブラザーズの社長だって、悪意を持っていたわけじゃないと思う。目の前に巨額のお金がぶら下がっていれば、走ってしまうのが人間だ。金持ち個人を非難しても何も始まらない。

社会主義も、行き過ぎた資本主義も失敗した中で、ちょうどいい感じの資本主義を目指す流れが始まったのが2009年という年だったのではないかと思う。

「お金持ち」とか「すごい人」がヒーローとして描かれる時代から、「貧乏でもかっこいい人」「ちょうどよくてかっこいい人」「ちょうどいい幸せの人」がヒーローになる時代へ、という話を糸井重里がしていて、僕が前からずっと思ってたことと重なった。インターネットがでてきて、ちょうどよくてかっこいい人が世の中にたくさんいるということを知る機会が増えた。そういう人のサイトがものすごい人気になったりしているし、あまり知られてなくても、いい感じでかっこいい人が僕の周りにもたくさんいる。みんなが金持ちとかすごい人になるのは不可能なので、そういうちょうどよくてクールな人を目指す人が増えて、そういう人をちゃんと支えられる社会の仕組みができていけば、もっといい感じの社会になるんじゃないかと思う。

ヘッジファンドの社長が、机の上に家族の写真を飾っている映像や、ストリートの露店で果物を買って食べる映像があった。どんなにお金を稼いでいる人だって、そこに幸せを感じる。幸せを感じるポイントはみんな同じなんだから、シンプルに人生を楽しめばいいのだ。

今日の一曲:


以下は感想メモ

大量消費→大量生産が幸せの基準だった時代の終焉
お金を儲けることに後ろめたさがある日本文化

「働かずにお金を増やす」ことの根本的な間違い
年金基金が足りない資金を増やすために、ヘッジファンドを利用して失敗

「ものを作る人」にお金が行く仕組みを
楽しさやクリエイティビティの追求

鹿児島銀行の豚舎への融資
豚舎の改良で豚の死亡率が下がる
投機が豚の飼料の値上がりにつながり、畜産へ打撃
金融機関は黒子であるべき
地域が繁栄してこその金融機関

アメリカを手本にするのをやめる
公益資本主義 株主のためじゃなく社会のために
日本ほど希望、可能性のある国はない。アメリカと違い、金融ではなく実業で成り立っている。

ヘッジファンド社長vsハーヴァード教授
資本主義に不平等があるのは当たり前、人間の能力は不平等
金を得ようとするなら傷を負うことを覚悟すべき

教育現場にも市場主義が入ってきている。ニューヨークの小学校で成績優秀者はお金がもらえる仕組み
「消費者」ではなく、「市民」として考える必要
社会の目的は経済成長だけじゃない、公共性の再構築

複雑化する金融取引のせいで、経済規模が実質経済の何倍にもふくれあがっている。
実質経済が有限であるのならば、誰かが儲かっているということは誰かが損をしなければならないのか?

あと2ヶ月

今日、新しいインターン先に挨拶に行ってきた。今までのところがイマイチだったので交渉して変更してもらったのだ。
職場の人も仕事内容もいい感じで、最初からここで働いとけばよかった。
たまたま今日が留学生のレセプションパーティで、大学院に留学している若手官僚と、西日本新聞(福岡でシェアNo.1の新聞)のベテラン記者と知り合った。福岡出身ということで意気投合しました。なんか九州人同士ってどこでもすぐ仲良くなれるので九州人でよかった!九州ばんざい! I ♡ K S

あと、同じ部署にメガネが似合うキュートな60's風の女の子がいた!今まで見たアメリカ人の中で一番かわいいかも・・・。 The Pipettesにいそうな感じ。毎日がちょっと楽しみになりました。



気がつけばアメリカ生活も残り2ヶ月、発音が全然よくならんし焦るけど、最後の悪あがきでがんばります!

今日の一曲:
今日本でも公開中の"(500)days of summer"、3回目を見た。最高です。一回目は映画館、二回目は飛行機の中、そして今回DVDで見たので初めて英語字幕付きで見れて、今まで聞き取れなかったとことかが分かって新たな発見があっておもしろかった。どう訳されているのか気になるので次は日本語字幕で見たい。

(以下はねたばれ注意)

いろいろ今まで気がつかなかったインディーロックからの引用とかも分かって、最初のBelle and Sebastianもそうだったけど、一番衝撃だった台詞がこれ。

"It pains me that we live in a world where nobody’s heard of Spearmint”
(誰もスペアミントを知らないような世界に住んでるのが苦痛だ)



スペアミント!そりゃ誰も知らんやろ!(でも俺は知ってる人に出会ったことがある。コイデ店長だ。)

スペアミントはまさにインディポップ!っていうバンドで、これです。



スペアミントとこんなとこで出会うとは思ってなかった。俺のiTunesの中でひっそり眠って、何年かに一度たまに思い出してきいて、そんな感じで一生を終えるはずの音楽だった。

でも女の子が将来に不安を感じてる時に、こんなことを考えてる時点で主人公のトムは本当にダメすぎる。このバンドはどんくらいマニアックかというと、サッカーで例えると「94年のアメリカW杯のベルギーのプロドームってキーパーを誰もしらないのは悲しすぎる」っていうくらいの感じか。そしてそんなダメなトムはちゃんと酷い目に会う。それがこの映画をそこらへんの浮ついたファンタジーやラブストーリーとは違っていい映画たらしめている。

藤原帰一先生がAERAにこの映画についてコラムを書いてるみたいで、さすがにインディーロックについての言及はなかったけど、「主演のジョセフ・ゴードン=レヴィット、顔も性格も違うけど、未練いっぱいなところは『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザックを思わせる。」とのこと。先生、俺のオールタイムフェイバリット「ハイ・フィディリティ」がちゃんと引き出しに入ってらっしゃる!法学部にいた時話しかけとけばよかったなあ、と思いました。



そんなダメすぎるトムだけど、あまりの落ち込みように上司に呼び出され、会社サボっても、何とか立ち直り、映画の最後では立派に旅立っている。彼女のおかげで、彼は成長したのだ。彼女の判断は正しかった。そしてエンディングテーマ"She's Got You High"で、"She's got you high and you don't even know yet"(君はまだ知りもしないけど、彼女が君を高めてくれたんだ)と歌われる。



おれも20代後半になっていろいろ成長したと思ったけど、まだ自分の中にナードな部分は確かに根付いていて、そういう部分を全部捨て去る必要はないけれど、シビアな大人の男の部分ももっと育てていかねばならん、と改めて思った。

それにしてもこの映画、こうやって何回も見て、サントラにも女優さんにもファッションにも心を奪われ、いろんな人のレビューが見たくなる映画は久々で、ネットで検索したらやっぱいろんな人が本当に熱く語っていて、映画のよさを改めて感じさせてくれる本当にいい映画だと思います。

村上春樹と『1Q84』

冬休みに 『1Q84』を読んだ。

僕は村上春樹の熱心な読者ではないけれど、わりと読んでいると思う。特に短編が好きだ。彼の書く文章に「快楽」があるという人がいるけど、僕も彼の文章を読んでいるとなんかいい気分になる。そしてそんないい気分になっている自分がちょっと恥ずかしくもなる。僕は村上春樹の小説が好きな人は「普通の人」で、良さが分からない人は「普通じゃない人」、嫌いな人は「ひねくれている人」だと思う。

村上春樹の文章の気持ちよさは何かというと、まずはその「やれやれ」という言葉に代表される醒めた視点が、世の中のいろいろ面倒くさいことはくだらないんだよ、ということを示していて、それによって僕ら普通の人は「確かにくだらないよなあ。そんなことに気をもむ必要なんてない」と感じられ、世の中の面倒くさいことからの解放感を味わえる、ということだと思う。よって、世の中のいろいろ面倒なことを最初から気にしていない、器の大きい人やぶっ飛んでる人、浮世離れしてる人にとっては、よさがあまりわからないのではないか。批判的な人はそんな人が多いと思う。

また、村上春樹の小説に出てくるのはだいたい普通の人で、特に出世欲とか名声欲とか金銭欲はない人ばかりである。このやたらと自己啓発/自己実現、と煽られる現代社会において、彼の小説は「普通の生活」の奥深さや味わいを醸し出しているので、われわれ普通の人は、自分なりにこだわりをもって工夫すれば普通の生活でも十分楽しいんだ、ということに改めて気がつく。そしてそれは「人間だもの」とか「ナンバーワンじゃなくてオンリーワン」などの薄っぺらい脱力系/癒し系のメッセージではないので、自分なりの信念を持って、努力して普通の生活を送っている人にとってはとても共感できる。

こういう類いの「気持ちよさ」が特に短編には凝縮されている気がして、僕は好きだ。

そんな僕が今回『1Q84』を読んでの感想を、BOOK3が出る頃には忘れてしまいそうなので、書いておこうと思う。整理する時間がないのでバラバラだけど・・・

○改めて村上春樹は団塊の世代の作家だなあ、と思った。学生運動とか、新興宗教がテーマの一つになっていて、マクルーハンの「メディアはメッセージだ」という引用が出てきたり。この辺を読んで、ちょっと古いなあ、彼は21世紀の作家ではないなあ、と思った。僕はこの辺の時代に興味があるから楽しく読めたけど、たぶん今の若い世代にとってはこの辺のテーマはそれほど切実には感じられないと思う。でも逆にこのテーマにいまだにちゃんとこだわっているのは偉いと思う。

○Radioheadのトムが "Hail to the Thief" を出した時のインタビューで、ねじまき鳥クロニクルを引き合いに出して言っていた、"あらゆる人間に取り憑いて邪悪な力を引き出してしまうダークフォース"というのが今回も大きなテーマになっている。

○本当は大事な概念なんだけど、語られすぎて陳腐化し、手垢のついたクリシェになりがちな「資本主義」「物質主義」「革命」とかをカタカナにすることでよりニュートラルに受け止められるようになっていた。

○文章を読んで、うまいこと言うなあ、というところもあったし、奇を衒いすぎて気に障るところあった。そういう意味では、やっぱり余計な部分が削ぎ落とされている短編の方が好きだなあ、と思った。

○「いかにも頭の悪そうな○○○(忘れた)が軽自動車を運転している」みたいな表現があったけど、そういう言い方は「つぶされる卵の側に立つ」って言ってた作家としてはどうなの、と思った。あと、最後の方の、ふかえりがどんな風に美しいか、という描写が、けっこう普通過ぎて拍子抜けした。大事な登場人物なのに。

○「ブン」という犬が出てきて、僕が最初に飼った犬の名前と同じだったのでうれしかった。

テーマに何か既視感があったので、これはすげえ!とは思はなかったけど、楽しく読めました。 そしてこういう文学的な小説がちゃんとベストセラーになって200万部も売れる国って実はあんまりないんじゃないかと思って、日本も捨てたもんじゃない、と思った。一方で、200万部売れたけど、それも人口の2%にすぎないんだよなあ、とも思った。それに比べテレビの世界では視聴率2%、200万人でも話にならないわけで、そういう意味で視聴率2桁が普通なテレビはまだまだ影響力を持っているし(社員の待遇が良すぎるんで会社が赤字になるのは当たり前)、 視聴率数パーセントの番組でも『1Q84』と同じくらいのインパクトはあるのでそういう番組も大事にしてほしいと思いました。

今日の一曲:

(500)Days Of Summerのサントラばっかりきいてます。

ゆるがないしあわせ







謹賀新年


あけましておめでとうございます。
ニューヨークに行ったりしてたのでまた旅行記書きます。

年越しは、年越しそばを食べながら、テレビでニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンを見ました。

やっぱ紅白/年越しそば/初詣、っていう3点セットがないとなかなか年越しの気分がでないので、自分は日本人だなあ、と痛感しました。

紅白はつまんないんだけど、あのNHKがやたらとがんばって年越し気分を出そうとしてる感じが懐かしく、NHKオンデマンドで紅白を見ようとしたけど、海外からは見れないらしい。海外にいる日本人が一番需要があると思うんだけど・・・

初詣をしたいけど、もちろん海外からはできないので、オンラインで初詣とかできればいいなと思いました。クリックしてがらがらするやつを鳴らして、クレジットカードでお賽銭を払って、おみくじを引く、みたいな。しかもちゃんと太宰府とかが作る。

現在1月1日の午前4時前。村上春樹の1Q84を読んでいると、どこかの部屋からRadioheadの"House of Cards"が聴こえてきた。こんな新年早々の夜中に近所を気にせず爆音でRadioheadをかけるとはどういうことだろう。

今日の一曲:

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