運転免許にみる日米

昨日免許の実技試験に受かってカリフォルニア州の運転免許を取得しました。

アメリカは簡単に免許が取れる。こんな感じ。

・まず15分くらいで紙切れ一枚の筆記試験(日本語でも受けれる。2時間も勉強すれば受かる)を受けて、その場で採点して、受かったら仮免みたいなのがもらえる。

・自分で車を持参して、実技試験。試験官を乗せて15分ぐらい免許センターの近所を運転する。

以上。

実技試験は、まずは車を止めたまま、「ウィンカー出してー、ブレーキランプ点灯させてー、ライトつけてー、ワイパーつけてー、ハザードランプつけてー」みたいな基本動作と、ランプが壊れたとき用の手信号を確認される。あとは道路に出て、右折、左折、車線変更、一時停止、路肩にバックで駐車、がちゃんとできるか確認されて終了。まじで何十万も出して何週間も教習所に通う日本はなんだって思う。

でももし日本も「規制緩和」とかでこういうアメリカ式のシステムになったらどうだろう。
メリット:親が教習所代出してくれなかった俺みたいな若者が数十万節約できて助かる。あと、簡単に免許が取れるとマーケットのパイが広がるので自動車産業が助かる?
デメリット:教習所で働いてる人が失業して家族が路頭に迷う。あとはやっぱ教習所で習わない分運転技術が低下して交通事故が増える?

アメリカは道路が広いからあんまり事故とかが起こりにくいからこういうシステムなんかなあ。人の命ほど大事な物はないんで、数十万かかったとしても、日本の教習所というシステムはなかなかよいと思う。本当にお金なかったらべつに教習所行かずにとることもできるしね。アメリカから見ると、なんて規制の多い国なんだ、って思うかもしれんけど、教習所というシステムがあって、それで食べて行けてる人もたくさんいる。合宿式の教習とかも地方の経済に貢献してるだろうし。そしてその目的は交通安全、という公共の利益だ。

ということで、免許というシステム一つとっても日本とアメリカの社会の仕組みが象徴されているなあ、と思いました。日本は、効率よりもきっちり規則を作って安定した社会を作っていく感じ。規制緩和すれば経済が活性化する、というのもあるけど、この場合は規制があることによって経済が活性化し、公共の利益につながるといういい例なんかな。

今日の一曲:

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