NHKのジャック・アタリ緊急インタビュー「第1回 危機の核心とは何か」「第2回 世界を襲う五つの波」を見た。

今回の金融危機を予見していたジャック・アタリが、金融危機と現在の世界の状況を、長期的視野から歴史の流れの中に位置づけ、分かりやすく解説されているのでおすすめです。

そしてこれだけの世界に誇る知識人でも英語はフランス訛でがんがんしゃべっているので勇気づけられます。

Youtubeにアップロードしている人がいますが、NHKオンデマンドで見るのがリーガルだと思います。でも受信料払ってるんだからNHKオンデマンドも無料にしてほしいっすよね。そうすれば普段テレビ見ない忙しい人でも受信料に納得できる気がする。

今日の一曲:



以下は内容のメモ

今回の金融危機は「ディズニー的全体主義」により引き起こされた

資本主義が他の物に変わってしまう事はない 世界が発展するための唯一の方法は、資本主義が、法律や民主主義といった他の力とバランスを保ち続けること

世界を襲う五つの波
第一の波
「アメリカ支配の崩壊」
内政に問題を抱えるため、世界から撤退する

第二の波
「多極型秩序」
強い政府へ、しかし国家はグローバルな市場より弱い
国際協調による多極型秩序はグローバル市場には勝てないので、失敗に終わる

第三の波
「超帝国(Hyper Empire)」
市場そのものが帝国に
教育、保険、社会保障、警察、軍、いろんなものが民営化される(2040年頃)
世界が2つのもの(エンターテイメントと保険)に支配される
監視社会へ(ナノテクとインターネット技術)
そうなってほしくはない
食肉流通の管理 銀行の透明性確保等においては監視は不可欠
監視の対象が物から人に移ったときが危機
個人の監視は避けるべき

第四の波(長続きはしない)←回避すべき
「超紛争」
エネルギーや水の不足、気候変動
市場が無秩序に コントロール不能になり戦争へ突入
この状態は避けられるべき 避けられるはず

第五の波
「超民主主義」
利他主義
他人を援助する事で幸せになれることに人々が気づく
母親、医師、看護士、ホテルで働く人たち
人を助けたり、人を喜ばせる事で幸せを見いだす
超紛争の代わりに超民主主義が起きる事を願う
2060年頃か
trans human(博愛精神のある人間)
レストラン経営=合理的な博愛(顧客満足の追求)
世界のサービス産業への移行
テクノロジーによる博愛 アイデアはモノと違い何人もの人と共有できる
ビルゲイツとマザーテレサは同じ 新しいエリート
自家用ヘリやいい車を持っているのがステータスから、博愛精神がステータスへ
超民主主義は教育で可能 チームスピリット
人類全体の利益を考える世界政府へ
国益ではなく、人類の利益を守る

私は悲観主義者でも楽観主義者でもない
サッカーの観客は楽観的にも悲観的にもなれる
だが私はプレーヤーだ プレーヤーには悲観も楽観も無意味
敵の強さと自分の強さを比べ、勝つために戦う

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