キューバ革命 50年の真実
2009/02/10 by so
チェ・ゲバラ映画2部作『チェ 28歳の革命』『39歳別れの手紙』。
「チェ・トートバックつき」(笑)前売り券を買って楽しみにしていたので、日曜の夜、寒い中ちゃりで吉祥寺のバウスシアターを見に行った。
「満席です。」
しかたなく帰ってきて、ETV特集「キューバ革命50年目の真実」を見た。
NHKの存在意義を証明するような、非常にいい番組でした。
そもそもはその前の辺見庸さんの回を友達に教えてもらって、今回のキューバ革命特集も知ったんですけど、その辺見庸さんの回も素晴らしかったです。どっちも再放送してほしい。
どちらも、自分自身が世の中に吸い取られそうになる時に、大事なことを思い出して自分自身を取り戻せるような感じになります。
僕の中でキューバといえば、
・映画「永遠のバハナ」「シッコ」
・マニックスのキューバでのライブDVD
くらいのイメージしかなく、いいところだなあ、という印象があったけども、そんなうまい話ばっかじゃないよなあ、実際どうなんだろう、と思ったいたので楽しみにしていた。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」なども見て今月は自分の中でキューバ月間にしたい。
番組の感想
・カストロが国連で2時間、途上国の窮状を訴える演説をし、途上国の人だけ拍手喝采してたけど、普段の会話もかっこいい。「私の運命は決まっている。人は死ぬときは死ぬもんだよ」「防弾チョッキはきていない。モラルのチョッキを着ているんだ。とても頑丈なやつをね。それはいつも私を守ってくれた」「自分に反対している人を賞賛する。彼らは熱心に活動しているのだから。私を支持してくれる人には更なる賞賛を送りたい。彼らは勇敢だからね。」
・農業をするために生まれたという、90年以上農業を続けて生きた3兄弟の、革命後の満ち足りた楽しそうな表情。アメリカ人のジャーナリストが「人生の師匠」と呼んでいた。
・やっぱり日本は死ぬほど恵まれている。給料が良くなくても、自由で、おいしいものがなんでも食べれる。戦後の焼け野原からここまできた日本は驚異的だと思う。ありえない。やっぱ上の世代がものすごくがんばったのかな。なんだかんだいって日本の戦後のシステムはすごいと思った。
・偏狭なナショナリズムじゃなくて、利己でなく、ほんとうに国のため、人々のために働くということ
・革命後、労働者用の無償住宅で幸せそうに暮らしていた女性が、今や家族と離れアメリカに渡り懸命に働き仕送りをし、アメリカの市民権を得て家族を呼び寄せようとしている現実。
今んとこ再放送の予定なさそうなんで見たい人はうちにきて!
西側諸国のバンドとして初めてキューバでライヴをしたManic Street Preachers、会場はその名も「カール・マルクス・シアター」!まんま。
どもども、nKmRです。さっそく遊びに来ました。「戦後の日本を築いた大人はすごい。」この間、友人がまったく同じ事を言ってました。世界第2位の経済大国になった日本を支えるために、僕たちは何ができるのでしょうかね???
やっぱこれからの日本は、量から質へ、経済の国から文化の国へっていう転換が必要でしょう!