Capitalism

遅ればせながら、マイケル・ムーアのCapitalismを見た。

僕は資本主義のある側面、すなわち、「政府にコントロールされることなく、みんなが自分の意志で、多様な人々の幸福のために働く」というのは最高だと思う。これがあるからこそ、僕ら普通の市民が、みんなが一生懸命作った、こんなにも多様で素晴らしい文化や食べ物や商品やサービスを楽しむことができる。

しかし、しかし資本主義が、フランクリン・ルーズベルトの言う「Second Bill of Rights」つまり、

・暮らしていくのに十分な賃金の仕事
・不公平な競争と独占からの自由
・住宅
・医療
・教育
・社会保障

をダメにする方向に向かうとき、僕らはそれを全力で防ぐべきなのだ。



そして今の日本で叫ばれている「改革」や「効率化」は、普通の人たちの、この6つの権利の質を高める場合に限ってなされるべきだし、逆にこの6つの権利を阻害する何かについては改革すべきだ。

改革が自己目的化した「改革」や、自分さえ良ければいいという現状維持のための「改革反対」にだまされず、俺らの世代はクールな頭とあたたかい心で、次の世代の世界を作っていかんと、と改めて思った映画でした。


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